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厚労省検討会で明らかになった「医師の勤務実態」と働き方改革における位置付け

2017.10.22
 働き方改革の中で特に注目されている「医師の働き方」ですが、9月下旬に開催された厚生労働省の検討会(第2回 医師の働き方改革に関する検討会)において、医師の勤務実態が明らかになりました。

 主な特徴として挙げられたのは、以下の内容です。

●週当たり勤務時間が60時間以上の常勤医師は39%であり、そのほとんどが病院の常勤医師である。
●勤務時間が長くなると診療時間、診療外時間、待機時間のいずれも長くなるが、待機時間の占める割合が大きくなる。
●診療科ごとに勤務時間の分布は様々である。
●勤務時間は診療科によって差がある。
●診療外時間と待機時間の合計が、いずれの診療科においても週10時間以上である。
●診療科別週当たり勤務時間60時間以上の割合でみると、診療科間で2倍近くの差が生じる。
●診療科別週当たり勤務時間60時間以上の割合は、産婦人科で約53%、臨床研修医48%、救急科約48%、外科系約47%と半数程度である。
●月当たり当直回数が0回の医師は46%、1~4回は42%、5~8回は10%である。
●当直回数が増加すると、診療時間と診療外時間には大きな変化はないが、待機時間が顕著に増加する。

 なお、働き方改革関連法案に盛り込まれる予定の「時間外労働の上限規制」に関して、医師については以下のような取扱いとなる予定です。

「時間外労働規制の対象とするが、医師法第19条第1項に基づく応召義務等の特殊性を踏まえた対応が必要である。具体的には、改正法の施行期日の5年後を目途に規制を適用することとし、医療界の参加の下で検討の場を設け、質の高い新たな医療と医療現場の新たな働き方の実現を目指し、2年後を目途に規制の具体的な在り方、労働時間の短縮策等について検討し、結論を得ることが適当である。」


医師の働き方改革に関する検討会(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei.html?tid=469190
医師の勤務実態について
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000178016.pdf

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